「葛西囃子」


 江戸の囃子は江戸の中期、享保の頃にできあがったというのが 定説みたい。享保と言えば徳川吉宗の時代です。あの頃の庶民、 特に青年の間で爆発的に広がったと言うことですから今で言うロ ックのようなパワーがあったのでしょう。この頃のお囃子を実際 に聞くことはできないですが、今感じるものと同じ魂を持ってい たに違いないと思っています。

 和太鼓のほうは右端に座っているのがボクの師匠ね。82才に なりました。(^o^)その師匠は「お囃子はノリが命(-_-)」と言い切 ってるし、実際にやってみると実にファンキー、実にス リリング、実にアドリブあり(^^)なんだよね。日本人は リズム音痴などと言われますが、いや いやど〜してそんなことはぜ〜ったいないと堅く信じてお ります。ぼくは笛を吹いています。


 ボクのやっているお囃子は、いわゆる「五人囃子」っちゅうもので、
  • 笛、(トンビ)
  • 大太鼓(オウドウ)
  • 小締太鼓(ツケ、またはシラベ)×2
  • 鉦(ヨスケ)
という構成です。「オウドウ」はバスドラ、「ツケ」はスネア、「ヨスケ」 はハイハットって感じかな。
 全体としてのリズムはシャッフル系のノリでわりとタイトにノッて行 きます。和太鼓というとすごくダイナミックなもの、パワフルなものを 想像しますが、このお囃子は逆に「小気味」をもってころころと転がっ ていく感じです。

曲目.忍馬(にんば)
種類.神楽囃子
リズムパターン
締太鼓「テンツクステツクテンツクツッテケ」・・・
大太鼓「・・ドコドンッド・・ドンドン・・」・・・
説明.  この曲は神楽の中で「おかめ&ひょっとこ」が滑稽な踊りを舞うときに演奏する 曲です。さっぱりとした江戸のお囃子。
曲目.投げやり
種類.祭囃子
リズムパターン
締太鼓「テンテテツクツクテテツクテンツク」・・・
大太鼓「・・ドン・・・・ッドッドウンドド」・・・
説明.  この曲は祭りの時、宮御輿の後についた山車(屋台)の上で演奏する曲です。担ぐ ほう囃すほう双方がノリノリのお囃子。