こだわりのシンバル買い物日記


ジャズ用のライドシンバル

 アコースティックコンボにはダークなピング音の冴えるシンバルがいい ですね。ブランドはもちろんイスタン!!
 大抵、練習スタジオに設置してあるシンバルは、割れにくいようにとい うことなのでしょうが、厚めのしかも電気音楽用にきらきらした高音成分 が出るものがほとんどで、シンバルレガートしてるとうるさくてうるさく て(^-^;


イスタンブールについて

 ハンドハンマリングのシンバルで知られているKジルジャン。ジルジャ ン家はもともとシンバル発祥の地であるトルコのメーカーなのですが、ア メリカに渡ってシンバルの製造をおこなうことになりました。このときに トルコに残った、名工ケロップ・ジルジャン直系の弟子達が創ったシンバ ルメーカーがイスタンブールです。

 イスタンブールのシンバルは一枚一枚が職人の手によって作られている ため、同じ響きのものは世界に二つとありません。とくにシンバルの表面 を溝切りしない「ターキッシュシンバル」に名品が多く、ジャックディジ ョネットをはじめ世界中で多くのプロドラマーに愛用されています。

 ところが、ライドシンバルを買おうと思っていろいろと探しているうち に、なんと大変な事態になっていることがわかってきました。(^-^;

 私が惚れ込んでいるあの名品「イスタンブール」が、ほとんど手に入ら なくなってきているのです。
 これはいかん! いまや私の好きなドラマーのほとんどが愛用し、しか も手作りのため一枚一枚がそれぞれ個性のある音を持っているシンバルが、 注文を受けてからでないと輸入できない状態になっているとは何事だぁぁ ッ!!

 これではほかのメーカーから選択した方が、まだ確実なものが選べるで しょう。

 厳正なる審査に最後まで残ったのが、UFiPのclassシリーズとnaturalシ リーズでした。イスタンはもうすでに選択枝から外れていたし、それまで しぶとく残っていたパイステも、とある理由によりはずされました。

 そのとある理由と言うのが、私が今回の自爆の際に一番こだわったこと 「ベルの音色の奇麗なライドにしよう」ということだったのです。私は最 近ライドのベルの音に凝っていて、ライドを叩く時の半分以上がベルだと 言うぐらいです。(^-^; クラッシュの代わりにベルを叩く時もあるし、と にかくロックやボサやジャズにかかわらずなんにでも使っちゃいます。
 UFiPはこのベルの音がひじょーに透き通っていて奇麗です。これに関し ていえば、一番状態のいいイスタンレベルだと思います。

 あとは、naturalシリーズとclassシリーズの対決になるのですが、これ は完全に好みの問題でした。(^-^; 使い古したような音を再現している naturalと、いわゆる普通のclassのどちらも味があってよかったのですが、 マルチに使えるであろうというそれだけの理由でclassにしました。

 naturalの方はそのうちまたイスタンが程度のいいターキッシュを出して くれることを期待して(T_T)それまで待つことにしました。

 というわけで、あとは品のいいクラッシュだな。(^-^;
 金ないけど。(^-^;



ちなみにUFiPとは

 イタリアのシンバル製造協会のブランドだそうです.(^-^) オールドタ ーキッシュスタイルのシンバル製造手法をかたくなに守りぬいているよう で、一人の職人が鋳造から仕上げまですべて創りあげているそうです.

 そゆ意味ではイスタンブールに酷似しているわけで、やっぱり私の選択 は間違ってなかったんだなぁと思うしだいであります.(^-^;

 UFiPのポリシーは「Ear Created(耳で創る)」のようで、私のシンバル にもこの文字が書いてあります.いい言葉ですよね.(^-^) 世間ではいわ ゆる商業主義的なマシンプレスのものが氾濫している(それも結構な高値 で)なかで、いまだに社長がハンマーを振るっている会社っていうのもあ っていいですよね.しかも値段も安いし.(^-^)

 ちなみに、価格的には世にあるハンドメイドシンバル(Zジル、HHセ イビアン、イスタン)の中で一番やすいです.まぁ、これらはみんなもと もとはといえば同じ一族なわけで、それを考えればUFiPが一人で値段を安 くしているのも納得できます.(^-^;

 いい品が必ずしも高いものではないというのは嬉しいですよね.(^-^)

               志雄孤抄



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