野村おさむ 近藤和明 三浦 浩
No Amplifiers, No Synthesizers, Full Acoustic
明るいアバンギャルド!
音楽界のパーリ・トゥード!
即興×作曲=Organized Improvisation
コンサート・レポート(志雄孤抄さん)
「前半」
いきなり美しいピアノのフレーズから始まりました。これは期待できそうなステージだといきなり思わせるものがあります。(^-^)そのフレーズに引き寄せられるようにギターの三浦さん(でしたよね?(^-^;)続いてまきばさん登場。ここから先はあまりに美しい音世界のためしばし陶酔。
(つまりよく覚えてません(^-^;)。はっと気がつくと次の曲に入ってました。これはAの音だけを使って曲にしてみようというもので、A一音で繰り広げられる音色がきれいでした。
次にリーダーを決めた即興だとかリズムを決めた即興だとかが演奏されました。わたしはバックの2人が決まったバッキングをしながらあとの一人がソロを展開するという曲が気にいりました。(^-^)
「後半」
夢の儀式という連続ストーリーモノ(^-^;でした。中華街で買ったという茶色の人民服みたいな衣装が似合いすぎるぐらい似合ってるまきばさんでした。(^-^; 曲の節ぶしにギターのテーマメロがあって、そこから新しい展開に入るという構成でした。特に印象的だったのがまきばさんのバラフォンソロ! ギターと絡みついて演奏すされるバラフォンは、とてもバラフォンとは思えないぐらい(^-^;しっかりした音程で、わたしは生まれてはじめてバラフォンという楽器の可能性を知ったような気がします。
「アンコール」
ホタルの光アルゴ版でした。(^-^) これはよかった! 一音一音ランダムに出てくる音が、まるでパズルを組み立てるように段々形を成してきて最後には「ああ!ホタルの光だったのかぁ!」と思わせるワザはさすがです。(^-^)まきばさんのマリンバの冴える事!このシーンを見れただけでもライブに来た価値がありました。
とても内容の濃いライブでした。(^-^) まきばさんは家にある打楽器をほとんど総動員してきてるんじゃないかと思われるほどたくさんの打楽器群を駆使して、ときにやさしく、ときに激しく「音楽」を創ってました。
今回は久々に打楽器の可能性をみたライブのような気がします。最近モノに走っている私にとっては(^-^;いい刺激になりました。
アルゴについて(まきばさん)
「明るいアバンギャルド」と「音楽界のバーリ・トゥード(何のことだかよくわかりませんが)」が旗印の即興音楽集団「アルゴ」です。
アルゴの音楽は、「管理された即興」あるいは「計画された即興」と呼ぶべきものをテーマにしています。
たとえば、コード進行を指定した即興(ジャズでは一般的ですね)やリズムパターンを指定した即興、音のイメージを指定した即興、使う音の高さを指定した即興を初めとして、「複数の譜面があるが、演奏する順番は自由」といった曲や「全曲通しの譜面が存在するが、譜面には使うスケールと楽器だけが指定されている」といった、ある種の現代音楽に近いスタイルの演奏もあります。
また、数多くの楽器を使用するのも特徴です。今回のコンサートはフル・アコースティックということにしましたので、一切の電気楽器を使いませんが、ギタリストはバンジョーや10弦ギター、シタールなども演奏し、パーカッショニストは、マリンバ、ヴァイブラフォン、グロッケン、コンガ、ドラ、鉄パイプ、バラフォン、トーキングドラムなども使用します。
プログラムは、第1部は前述のようなテーマを定めた曲が数曲、第2部は、ストーリー性のある即興連作が一曲です。現代音楽でもフリージャズでも民族音楽でもない、不思議な即興音楽を楽しんでいただけると思います。
興味がある方は、野村まで。
次回のアルゴ
今回のコンサートはフル・アコースティックでしたが、次回は「エレクトリック・アルゴ」ということになりました。今のところ「純粋なアコースティックサウンドは一切使わない」という方向で行こうかと思ってますが、それでうまくできるのかどうかは、まだわかりません。できなかったら、あきらめます (^^;